熊本あか牛について

あか牛とは、和牛の中の「褐毛(あかげ)和種」という品種を指します。世界最大級のカルデラを有する熊本県阿蘇地域は、あか牛の生産で欠かすことのできない良質な牧草が取れる広大な草原や、阿蘇山の恵み豊かな天然水が湧き出す水源の宝庫でもあります。牛を育てる最重要の水は最高の水質を誇る天然のミネラルウォーターを牧場内に汲み上げて使用しております。このように牛の飼育に最適な環境が揃っている熊本県は褐毛和種の全国生産量日本一を誇り約70%ものシェアを占めます。

あか牛の肉質で特徴的なのは無駄な脂肪分が少なく、黒毛では味わいを感じるのが難しい赤身本来の旨さをダイレクトに楽しめるという点です。霜降りを楽しむ黒毛和牛とは異なり、赤身の肉の味はごまかしがききません。
「歳をとって肉をたくさん食べれなくなった」という年配の方でも非常に食べやすく、若い頃と変わらないくらい、たくさん食べれたとの感想を多くいただきます。

あっさりとした味わいのなかにも、肉本来の旨みを濃厚に感じられるあか牛を丁寧に加工し、霜降りと赤身のベストバランスを追求しています。まろやかな牛肉ならではのおいしさをお楽しみください。
旨味と柔らかさ、さらにはヘルシーさを高レベルで兼ね備えた貴重な食材が「熊本あか牛」です。

当店で使用している「熊本あか牛」の肥育には、他のあか牛よりも長い時間と費用がかかります。通常のあか牛の肥育期間が約25ヵ月程度であるのに対して、甲誠牛は28~30ヵ月の年月をかけて大切に育てられます。
甲誠牛は、種付けの段階から管理されています。牛の妊娠期間は約10ヶ月、種付けから3年以上も愛情を注いで育ててやっと店頭に並ぶことができます。
出荷までに掛かる費用は大きくなりますが、生産から肥育、精肉加工まで一貫して管理することで希少なあか牛も安定してお客様へ提供することが可能となっています。